大会長あいさつ

 

 

 日本心理劇学会第 24 回大会を東京早稲田の早稲田奉仕園にて開催します。大会テーマを「心理 劇とその技術の継承」として,次の世代にどのように伝えていくかを考えたいと思っています。この学会の特徴は,いろいろな技法を使う仲間たちが集まり構成していることです。心理劇,サ イコドラマ,ロールプレイング,ソシオドラマ,プレイバックシアター,ドラマセラピーなど即興的技法やアクションメソッドを用いて行う治療的,教育的集団技法の総称としての心理劇をど のように伝え,継承していくかは今考えなければならない課題です。

 アクションを使う心理劇はモレノが自発性と創造性について語ったように,力ある技法として引き継がれています。アクションを使う技法は,参加したメンバーのあり方を変えることができたり,新しい役割を獲得することができたりするパワーがあります。パワーを持っているがゆえ に,その技法の使用には細心の注意を払う必要があります。

 力ある心理劇の技法を手に入れるには,トレーニングとスーパービジョンが欠かせません。グ ループで行う技法であること,人のあり方を変えることも可能なものであること,治療機関でな いところで行うのであっても,深い部分を扱わないとしても,心理劇が人を変化させる力を持つ ものとして,その危険性や責任を心得ておく必要があります。

 こころの問題を扱う技法は多くあります。その中で心理劇を利用するのはどうしてなのでしょ うか。心理劇を用いるにはそれなりの理由があると考えられます。そして心理劇で用いられてい る技法はどのようなものがあるのでしょうか。その技法はどのような効果をもたらすのでしょう か。その技法を次の世代に伝えるためにどのような方法を用いているのでしょうか。この大会に おいて,心理劇を次の世代に継承していくために何を伝えていけばよいのか考えることが出来たらと思います。

 会員の皆様には、ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。

 

日本心理劇学会 第 24 回大会

 大会長 藤堂宗継